この記事では、自己啓発本・ビジネス書として、超有名な「7つの習慣」について解説していきます。
7つの項目だけでなく、それに関する重要な考え方も簡潔にまとめましたので、参考にしてみてください。
ビジネスで成功するためだけでなく、人間関係にも使える考え方がわかります!
「7つの習慣」作者コヴィー博士について
アメリカ最大の研修会社「フランクリン・コヴィー」社の共同創設者。経営コンサルタントで、大学で経営管理学と組織行動学などの指導も行っていた方です。
2012年79才でお亡くなりになっていますが、著書である「7つの習慣」は世界に最も影響を与えたビジネス書と言われています。
「7つの習慣」の生まれた背景
「7つの習慣」とだけ呼ばれることも多いのですが、原題は「THE 7 HABITS OF HIGHLY EFFECTIVE PEOPLE」=「効率性の高い人の7つの習慣」。
この「効率性」という言葉が実は重要なので、後ほどご説明します。覚えておいてくださいね。
さて、コヴィーさんがアメリカの成功者に関する200年間の本をすべて研究した成果から生まれたのが「7つの習慣」です。
この研究の結果、最初の150年間においては「人格=どうあるか?」が重視されていたそうですが、その後の50年間は「テクニック・手法=何をするか?」に重点が置かれるようになっていたとのこと。
コヴィーさんは、本当の効率化のためには「どうあるか?」を大事にするべきと考え、「習慣=常日頃自然に現れている行動」について伝えるための「7つの習慣」を書いたのです。
「7つの習慣」の全体像
まず、全体の考え方を図にしたものをご覧ください。
第1~第3の習慣までが「私的成功」段階、そして私的成功の後に第4~第6の習慣があり「公的成功段階」になります。そして、全体に共通するものとして「第7の習慣」があり、全体像が「成長の連続体」となります。
また、この中で、人は「依存」⇒「自立」⇒「相互依存」という成長もしていきます。
「依存」は赤ちゃんのような状態、「自立」は「自分自身」になること、そして「相互依存」で「私たち」という成熟した状態になるのです。
「7つの習慣」の内容
それでは、7つの習慣の一つ一つについて見ていきます。
第0「インサイド・アウト」
実は、7つの習慣の前に重要な考えを確認する必要があります。
それが、「インサイド・アウト」=「自分が変わったから世界が変わる、逆はない」という考え方です。
変わろうとすることも大事ですが、自分の何を変えるのか?を考えることも大事になっていきます。
そして、「パラダイム」を変えない限り自分を変えることはできません。
「パラダイム」は、いわば「メガネ」のようなもの。
「色がついていたり、度が付いていたりしているメガネ」を外して、「新しいメガネ」に変えることが、自分を変えるためには必要だというのです。
第1「主体的であれ」
英語では「Be Proactive」。ニキビのケアではありません笑。
自らがプログラムを書いていくことが必要だということです。
また、「あなたには反応の一時停止ボタンがある。」と教えてくれた方がいらっしゃいました。
どういうことかと言うと、腹が立った時、売り言葉に買い言葉を言いそうになった時に、「一時停止ボタンをポチっと押して、持っているカードの中から、世界にとって一番いいカードを選んで出す」ということだそうです。
主体的ということとの結びつきは、「あなたの行動で世界(その場)を変えられる」ということですね。
人間関係で、とても大切なことだと思うので、この「一時停止ボタン」は覚えておいて損はないと思います。
第2「終わりを思い描いてから始めよ」
コヴィーさんも「7つの習慣」の中で最重要と言っていたのがコレ。
英語では「Begin With The End」となります。
「人生どう終わりたいか」を文字にして書き出す。
できれば書いて持ち歩くことが有効です。
まず、「理想の1日」⇒「10年後」⇒「20年後」⇒ ⇒「生涯を終える時」と、段階的に考えていくのがオススメ。
第3「最優先事項を優先せよ」
英語では「Put Fast Things First 」
具体的には、一度に取り組むのは最大2つ。それ以外はすべて無視、または避ける。
このことにより、変化が進みやすくなり、効率が上がるという考え方です。
「エッセンシャル思考」「クリティカル思考」とも共通します。
ここまでの3つの習慣を身に着けて初めて「自立」し「私的成功」を得ることが可能となります。
第4「WinーWin(or No Deal)」
お互いの利益を考えることです。
今は、様々なビジネスにおいて浸透した考え方になります。
また、一方で「断る力」も重要なことです。
第5「理解して、初めて理解される」
」どうしてわかってくれないの?」と思う前に…
「理解してくれたとわかるまで、相手はあなたのことを理解してくれない」ということを覚えておきましょう。
第6「シナジーを実践せよ」
他の人と一緒に考え、よりよい方法を考えることで、新しい道が開けます。
1+1=4になることがあるのです。
ここまで実践できると、「相互依存」ができるようになり「公的成功」を得ることが可能となります。
第7「刃を研ぎ続けよ」
これは「自己研鑽」的なことですね。
また、「自己実現」にも共通すると言えます。
具体的には「読書」「運動」「社会的役割を担う」
wikipediaにも細かいまとめがあるので、ご興味のある方はあわせてどうぞ。
「7つの習慣」を読みたい方へ
ザックリ要点をおさえたいなら、漫画がオススメ。
各習慣について、見開きページでわかりやすくまとめられているので、実践的でもあります。
もっと知りたい方は、同じ漫画シリーズで2つの習慣ごとにまとめられたものもあるので、読んでみてはいかが?
「7つの習慣」は、様々な訳で出版されていますが、日本での普及に多大な功績があったジェームス・スキナーさんに敬意を表して、「7つの習慣 成功には原則があった!」をオススメします。
ジェームス・スキナーさんのセミナ-(導入編)で学んだことをまとめた記事もありますので、よかったらあわせてお読みください。
なお、フランクリン・コヴィー社による完訳版は「7つの習慣 人格主義の回復」という題名になっています。コヴィーさんが本を書く動機となった「人格を大切にしなければいけない」という考え方を強調する形になったわけですね。
↑この方がコヴィーさんです。
まとめ
「7つの習慣」という自己啓発ビジネス書のベストセラーについて、まとめてきました。
あえて簡潔に、そして、私が教えてもらった解釈を中心にまとめたので、他とは違う考え方も入っているかと思います。
もしよかったら、ご感想・ご意見などをお寄せいたけるとありがたいです。