【自己実現とは?自分を実現って正直意味不明】マズローの欲求って何?

自己実現

「自己実現」という言葉を聞いたことはあるけど、よくわからない。何をどうすれば、自己実現になるのか?

そう思っている方のために、自己実現の基本的な考え方を解説します。

また、自己実現の考え方として代表的な、マズローによる「人間の5大欲求」についても詳しくご紹介します。

この記事を読むと、人間の根源的な欲求と、その先にある自己実現について見えてくるかも?!

自己実現とは?

自己実現って、漢字だけ見ると意味不明だと思いませんか?

自己を実現するって、何を実現するのかさっぱりわかりません!(私だけかもしれませんが…)

なんとなくイメージで

「目標達成や夢・理想を実現すること」により、より幸せになったり、あこがれていた生活を手に入れたりすることだと思っていました。

絵にかいたような幸せな家庭ってやつ?富も名誉も手に入れて悠々自適で、優雅に暮らしている大富豪とかの映像が浮かびます。世界中旅して気ままに暮らしたり、趣味に没頭したり…(あ~くそ、うらやましいぜ)。

でも、心理学の世界では意味が違うようです。

自己実現って、調べれば調べるほど意味不明

とりあえず、いつものgoggle先生に聞いてみましょう。

広辞苑無料検索(心理学辞典)より

 個人のなかに存在するあらゆる可能性を自律的に実現し,本来の自分自身に向かうことをさす。この言葉は最初にユングによって用いられたが,彼は自己実現よりもむしろこれと同義の個性化という用語を用いることが多い。ユングは個性化を,我々が自己自身になることであると定義し,生命はすべて個性化へ向かう本能をもつという

ユングさんは、心理学で有名ですね。なんかトラウマとか性の話ばっかりだし、めんどくさそうなオジサンというイメージ(個人の感想です)。

ここに書いていることも意味不明です。

「我々が自己自身になること」って何?我々は自己自身じゃないの?じゃあ我々は何?誰?…と疑問が膨らむばかりでございます。

ホーナイ(Horney, K.1950)は,各個人に独自な成長の源を「真の自己」(real self)とよび,真の自己の成長過程を自己実現とよんだ。

ホーナイさんという方は知らなかったのですが、精神分析の男性中心的な部分を批判し、フェミニズムにも影響を与えた方だそうです。この文章は短いので、なんとなくわかった気分になりそうですが

ちょっと待て!「各個人に独自な成長の源」って何?ザックリしすぎで理解不能です。

いや、たぶん分厚い本とか読めばわかるかもしれないのですが、今はやめときます(^^ゞ

ロジャーズ(Rogers, C. R.1961)の自己実現は,自己を受容して防衛性から解放され,より大きな自律性や統合性に向けて心理的に成熟していくことを意味する。

さて、ロジャースさんは、世界的なカウンセリングの権威である心理療法士だそうです。

ロジャースさんの言ってることは、ほんのちょっとわかりやすい感じはします。

自分自身を理解して受け止め、周囲のことは気にしない大きな人間になるってところでしょうか。

大きくなるぞ!

マズローの自己実現

「自己実現」で一番有名なのは、たぶんマズローさんではないでしょうか。

アメリカの心理学者アブラハム・ハロルド・マズローは、「人間の動機付けに関する理論」という論文で「人間には5つの欲求がある」と述べました。この5大欲求の一番上にあるのが、「自己実現」なのです。

マズローによると、人間はすべての欲求を満たすことで「人間本来のありのままの姿」になるとしました。この人間本来の姿になっていることを「自己実現」と言います。

すべての欲求を満たすと「人間本来のありのままの姿」になる、ということがイマイチわかりにくいので、まず、マズローさんの言う人間の欲求について見てみましょう。

ピラミッドの下から上に向かって高度な欲求になるという考え方ですね。

5大欲求の一番下から

  1. 生理的欲求
    生命を維持したい(食欲・睡眠・性欲など)
  2. 安全欲求
    身の安全を守りたい(衣食住、収入など)
  3. 所属と愛の欲求
    他者と関わりたい(家族・仲間など集団に属したい)
  4. 承認欲求
    自分を認めたい、他者から認められたい
  5. 自己実現欲求
    ありのままの自分で創造的活動をしたい

1~4までは、足りないと満足できないので欲しいと思う「欠乏動機」。5の自己実現欲求は「それをすることで本来の自分になれるからやる」ものなので「成長動機」と呼ばれます。

そして、本来の自分になれる活動を維持することで、さらに成長でき、他者や環境に関わらず「自分だけの心地よさ」を追求していけるというのです。

このあたり、脳の仕組みを解説したマクリーン博士という人の考えと関連が深いところがあるので、ご興味のある方は下の記事もチェックしてみてください。

マズローさんによれば、自己実現を”実現”できた人は、以下のような境地に至るとのこと。

先入観がなくありのままに物事を捉えることができる
客観的で判断力があり、感情的にならない
超然としていて不運に悩まない
他人を助けることに幸福を感じる
他人と自分を尊重できる
勇気があり失敗を恐れない
周りの意見に流されず、自分で意思決定ができる

まるで、悟りを開いた人ですね、こりゃ。

また、自己実現した人は「好きなこと、したいこと、ありのままであることが”社会貢献”」になるとのこと。

腸お金持ちが福祉や教育・環境問題に寄付したりすることが多いのは、こういう考えかたがあるからでしょうね。

いわゆる「ノブリス・オブリージュ」ってやつでしょうか。

自己実現のために

自己実現のポイントは、「自分がそうだと思えればオッケー」ということ。基本自分本位なのです。

たとえ、他人から見て変人に見えようとも、自分が満たされていて社会貢献になっていればいいのです。

社会貢献って、寄付したりボランティアしたりすることじゃなく、例えば普通に働いているだけで、なんらかの役になっていますよね。

ですから、マズローさんの考えに従えば、まずはピラミッドの下を満たすことから少しづつ始めていくことが大切です。

たとえば、働く女性だったら

  1. 生理的欲求
    睡眠時間を確保したり、なるべく良い食生活をする
  2. 安全欲求
    衣食住に困らない程度の収入を確保する
  3. 所属と愛の欲求
    仕事仲間を大切にする、友人・家族・パートナーを大切にする
  4. 承認欲求
    仕事をきっちりこなす
  5. 自己実現欲求
    自分の時間を大切にする、趣味や旅行などを楽しむ

そして、大切なのは、無理してイヤなことはしないことです。

と、今ここまでまとめてきて思ったのですが…

あれ?意味不明だった「自己実現」って、普通に幸せに暮らすことじゃねーの?

なんか言葉をこねくり回して難しくしているだけで、もともとシンプルなことだったんじゃ?

…という結論に達しましたとさ。どんとはれ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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