あなたはクリティカル・シンキング(critical-thinking)の本当の意味を知っていますか?
クリティカルシンキングは、日本語で「批判的思考」と訳されちゃったせいで、欠点を見つけて指摘したり、難癖をつける考え方のように思われてしまいますが、本来の意味は違うのです。
また、この考え方は日本人が苦手とする思考方法で、使いこなせている人は少ないようです。
この記事を読むことでクリティカル・シンキングの本当の意味を知り、使いこなせるようになれば…
あなたの時間や感情の使い方が変わり人生まで変わるかもしれません。
クリティカルシンキングとロジカルシンキング
クリティカルシンキングとロジカルシンキングは、似て非なるモノです。
正確に言えば、クリティカルシンキングはロジカルシンキングの一部といえるでしょう。
物事を筋道立てて論理的に考え、何らかの結論・意味にたどり着くのがロジカルシンキング。
クリティカルシンキングは
論理的に考える前に、
その物事に関する情報や根拠を疑い、
あいまいさや偏りはないか?不足しているものはないか?を検証し、
前例や前提を取っ払った上で、
焦点を絞って分析し、正しく検証しようとする考え方です。
これだけだと、言葉遊びみたいでわかりにくいですよね。
もっと言葉の面から深堀していくと見えてきますので、もう少しついてきてください。
クリティカルについて深掘りすると本当のクリティカルシンキングが見えてくる
「クリティカル(critical)」の単語としての意味は2つに分かれています。
①危機的な、重大な、致命的な
②検討を加え、評価する、批判的な
なぜこんなに違う意味を持つんだろう?…英語って不思議ですね。
また、「クリティカル・ヒット」と言う言い方をご存じですか?
野球好きの方は「決定打」
ゲーム好きな人は「会心の一撃!」「痛恨の一撃!」の意味で使いますよね。
つまり、危機的な状況を打破する、今この時しかないドンピシャな一撃(ヒット)という意味になります。
ここで、もう一度「クリティカル」について深堀りしてみると、
「ギリギリのラインを狙って研ぎ澄まされたピンポイント的な」意味が見えてはこないでしょうか?
つまり、余計なものや、無駄なモノ、あいまいな部分をそぎ落として、正しく物事の本質を見抜き行動することが
本当のクリティカルシンキング
なのです。
クリティカルシンキングのやり方
まず目的は何か?常に意識すべし
最初にある程度の知識も必要です。
クリティカルシンキングについて知り、使いたいと思い、ある程度トレーニングしないとうまく使えないでしょう。
そして、何のためにこの思考を使うのか?
使って、何を成し遂げたいのか?
常に自分に意識させることから始まります。
思考の癖を理解した上で、客観的に考えよ
どんな人でも思考にはクセがあるものです。
ムリに直すことはありませんが、自分にどんなクセがあるかは理解する努力をしましょう。
そうすれば、だんだんと客観的な考え方が出来てくるはずです。
問い続けること
言うまでもなく、このことが一番大事です!
トヨタ自動車では「5回のなぜ」と言う言葉があるそうです。
「なぜ?○○なのか」
→それがわかったら、さらに「なぜそうなったのか?」→「なぜそうなったのか?」「なぜ?」「なぜ?」
問題に対し、何度も問いかけて、突き詰めて解決策を見出すようにしているとのこと。
根本の根本について焦点を絞っていく感じで、まさにクリティカルですね!
他に、大きなプロジェクトなどを行う場合、
各工程を分析・構成し、それぞれにかかる時間を計算して、最大となる時間を示したものを
「クリティカル・パス(最長・経路)」と呼ぶそうです。
大きなプロジェクトの進捗管理に欠かせないものですが、これも「こうなったらどうなる?」「こんなことがあったらどうする?」と問い続けなければ答えは導き出せません。
ビジネスだけではなく、生きていくこと自体、決断の連続です。
私たちは、たとえ、自覚してなくても、自分に常に問い続けています。
ですから、クリティカルに考えることができるかどうか、で、未来は大きく変わってくるのです。
自分についてクリティカルに考えよう
ある方は「自分の思考について考えることが、クリティカルシンキングの真骨頂!」と言っていました。
自分の思考のクセを理解して、その上で客観的に考えよって言われても
「自分のクセとか、わかるかいなボケぇ!」
と、普通思いますもんね。
でも、自分について考える、って難しいけど大切なことです。
はッ!これって哲学そのものじゃないですか?
また、別記事で紹介した加藤将太さんは
「その問題は解決せんでもええ!」と言う動画の中で
自分への問いかけについて、こう語ってらっしゃいます。
「そのことは○○をするために関係があるか?と常に自分に問う。
この問いの答えがNO!なら、そのことはやらない!」
やるべきこと、なすべきことに集中するのが「クリティカルシンキング」だというのです。
この動画は、すごく面白くためにもなるので、おすすめです!
ある人が「新人従業員がアイサツをしないので、職場の中で不満が出ている。社長から指導してください」と言われた時、加藤さんに相談したら、
「アイサツは必ずする、というマニュアルを作って、守らない人は雇わないことにすればいい」との回答。
なんというシンプルかつ完璧!問題即解決しちゃいます。
これがクリティカルシンキングの持ち主の考え方なのですねー。
時間の使い方を見直すと人生変わるかも?
クリティカルシンキングについて、あなたはどう思いましたか?
特に目標があったり、夢を叶えたい人は、
クリティカルシンキングを使えるようになることをオススメします!
(と言ってる私自身、なかなか実践できてないのですが(^_^;)
ついつい癖で見ちゃうテレビドラマ、バラエティ
友人とチャットや電話、
SNSチェック、ネットサーフィン
それって、自分に本当に必要ですか?
目標を叶えるために絶対必要ですか?
NO!だったらやらない。全部やらない。
一度やってみると、驚くほどの自由時間が自分にあることに気づきます。
そして、その自由時間で、何をするか?
毎日1時間でも2時間でも、スキマ時間でも
その積み重ねが積もり積もったら…
本当に人生変わると思います。
全てのことは、もちろんムダにはならないですが、
クリティカルな思考を持って選択したモノの積み重ねはクリティカル・ヒットになる可能性大!
そう信じて、頑張ろうと思う私なのでした…。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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