【自己肯定感とは?日本人は自己肯定が苦手?!】「感」がつくのがミソ

自己肯定

自分に自信がない、自分なんて…と思うことってありますよね?

このような「自己肯定感」が低いことでお悩みの方へ

この記事で「自己肯定感」ってなんなのか、基本的なことを確認してみましょう。

自己肯定感について正しく知れば、改善する方法も考えていけるようになりますよ。

自己肯定感の定義

まずはgoogle先生に聞いた「自己肯定」の意味を見てみましょう。

自らの存在意義価値などに関する積極的な評価自己評価することなどを指す表現。「自己否定」に対する語として用いられる場合除けば、もっぱら自己肯定感」の語として用いられる。自己肯定感円滑コミュニケーション人間関係構築などに大きな影響があるとされる

weblio辞書からの引用

つまり、「自己肯定」としてよりも、「自己肯定感」として使われることが多い言葉のようです。

また、ここでのポイントは「自らの存在意義や価値などに関する積極的な評価」ということですね。

自然に感じる、というより自分で価値を付けていく、その結果得られる感覚というイメージ。

ちょっと引っかかるところはありますが、後ほど考えることにして先に進みます。

自己肯定感を普及する団体があった

一般社団法人「日本セルフエスティーム普及協会という団体があるんですね。初めて知りました。

一般社団法人とは、非営利団体で法人格を持ってる、ということですが、同じく非営利団体のNPO法人より事業内容はフリーダムで、公益性がなくてもオッケーらしい(2人いれば登記できる、お手軽と言ったら怒られるかな?でも、この団体は10年以上活動しているそうなので、ちゃんとしていると思います)。

自己肯定感とは、自己価値に関する感覚であり、自分が自分についてどう考え、どう感じているかによって決まる感覚です。自己肯定感とは「自分の存在そのものを認める」感覚であり、「ありのままの自分をかけがえのない存在として肯定的、好意的に受け止めることができる感覚」のことで、「自分が自分をどう思うか」という自己認識が自己肯定感を決定づけています。

「自分が自分をどう思うか」というあたり、まさに「人間脳」の領域ですね。

「人間脳」とは、人間の大脳新皮質(右脳&左脳)のことで、「考えるための脳」と呼ばれる部分です。自分自身について考えることができるのは人間だけなので、「人間脳」と呼ぶのですが、詳しくは下の記事をご覧ください(ご興味あればですが…)。

協会のトップべージには、以下のような力強い言葉がありました。

自己肯定感は人間が生きていく上で一番大事な土台です

言い切ってますね~(^-^;

さて、ここで気になることがまたひとつ(細かいことが気になるのが、僕の悪い癖…)。

この教会のセルフエスティームという言葉は、英語ではself-esteemと書くらしいのですが、これをgoogle先生に聞いてみると「自尊心」と出てくるのです。

一方、「自己肯定」はself-affirmationとなります。

weblio辞書で調べても、self-esteemは「自分を誇りに思う気持ち」となっています。

また、英語での類語(似たような言葉)を調べると、self-esteemの類語はself-praidになっています。

セルフエスティーム協会さんは、

セルフエスティーム(self-esteem)は自己肯定感、自尊心、自尊感情、自己評価、自己有用感、自己重要感と日本語訳されます。この言葉ひとつひとつを厳密に使い分けることもできますが、当協会では、「自己肯定感」という用語で広くとらえております。

(それにしても、日本語じゃダメなんですかね?「セルフエスティーム」って言われて意味がすぐわかる人は少ないと思うのですが…あ、だから「普及」するのか…( ̄▽ ̄;))

と、思ってさらに調べてみたら…

まだまだややこしい話が続きます…水分補給どうぞ~

セルフエスティームを実践する団体もあった!

もう、どっちが元祖で、どっちが本家なの?( ̄▽ ̄;)

と、つい思ってしまいました(失礼)

こちらの一般社団法人日本セルフエスティーム実践協会(通称JSEL)さんでは

セルフエスティームとは、日本語では「自尊心」「自尊感情」「自己肯定感」などと訳され、「自分の価値や能力について、自分自身は価値ある、有能な存在であると感じること、または態度」のことを言います。(なお、「自尊心」「自尊感情」「自己肯定感」などの言葉の意味は似通っていて、言葉の定義上、明確な違いは見られません)

とおっしゃっています。

また、こちらのホームページを見て、ようやく少ーしわかってきたのですが、セルフエスティームとは、アメリカの心理学者が言い出した言葉のようです。

セルフエスティームの理論は、心理学の分野において非常に多くの研究が行われてきていますが、1890年にアメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズ氏(*1)によって、「セルフエスティームとは一人一人の人生における失敗あるいは成功への願望に対する(実際の)成功の割合である」と定義づけられたことに始まります。

あーちょっとスッキリした。

つまり、英語辞典では「自己肯定=self-affirmation」だけど、心理学の世界では「自己肯定=self-esteem」になる、ということだったんですね。

ちなみに、このブログのカテゴリーでは、「自己肯定=自分を受け入れたい」と表現しています。どうです?わかりやすくないですか?(あ、この自画自賛こそがセルフエスティーム?!)

日本人は自己肯定感が低い件

日本人は自己肯定感が低いと言われますが、ちゃんと根拠もありました。

内閣府が実施した国際比較調査「子供・若者白書」令和元年版

日本の若者は、諸外国の若者と比べて、自分自身に満足していたり、自分に長所があると感じていたりする者の割合が最も低く、また、自分に長所があると感じている者の割合は平成25年度の調査時より低下していた。

調査は、日本・韓国・アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・スウェーデンの満3才~満29才の男女を対象にインターネットで行われ、それぞれ1,000人ちょっとの回答があったものです。

「自分自身に満足しているか?」という問いに「そう思う」「どちらかというとそう思う」と答えた割合は他の国は7割以上なのに対し、日本は45%と半数に満たず最下位。(ちなみに第1位はアメリカで、なんと87%!)

「自分には長所がある」という問いでは、日本は62.2%ですが、やっぱり最下位。他の国はやはり7割以上で、韓国とスウェーデン以外は8割以上。(一番高いのはまたアメリカでなんと9割以上!超ポジティブ笑)

日本人って、心では思っていても自分を自慢とかしないから、実際は調査結果より高いんじゃないかなあ、とは思いますが…

いずれにしても、他の国は堂々と「自分に満足!」「私には長所がある!」と言える人が多いということですね。

自分に満足してる?かなぁ…

自己肯定「感」の「感」がミソ

最初の方に気になった点について、最後に考えてみたいと思います。

私が気になったのは、「自己肯定」は「自己否定」とセットで使う以外は「自己肯定感」として使われる言葉であること

そして、自己肯定感=「自らの存在意義や価値などに関する積極的な評価」ということですね。

つまり、実際がどうであれ、「自分で感じられる」「自分はそう感じている」ことが重要なのですね。

そして

自己を肯定することと、自己肯定感を持つことって、微妙に違うと思いませんか?

うまく言えないのですが、自己を肯定することは、自分がどんな状態でも認める、「それでいいんだよ」って言ってあげる感じ。なかなかできることではないので、トレーニング的なものが必要かもしれないと思います。

一方、自己肯定感を持つためには、自分に付加価値を付けたり、他の人からの評価を受けたり、なんらかの客観的な視点が必要な感じ。やっぱり自分だけでは難しそうで、自己啓発などによる気づきが必要なのではないかと感じます。

ちょっと何言っているかわからない、ですよね?スミマセン(^_^;)

でも、自己肯定感を持つためには、そのままでは難しく、だからこそ、自己肯定感を高める活動をする団体も存在するわけですよね。

いずれにせよ、自己肯定感が高まると生きるのが楽になるのは確かなこと。

というわけで、自己肯定・自己肯定感に関しては、まだまだ研究していきたいと思います。

よかったら、あなたのご意見もお聞かせいただけるとウレシイです。

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