令和3年5月28日、女優の深田恭子さんが「適応障害」のため休養されることが発表されました。
また、令和3年6月1日にはテニスプレイヤーの大坂なおみさんが、「うつ」で長い間苦しんでいらしたことをご自身のSNSで明らかにされました。
どちらも素敵な女性で、私も大好きで憧れている方。
有名人であり、いつも最高のパフォーマンスを求められる存在ですから、ストレスやプレッシャーなどでお辛い時期を過ごされたのかと思うと、胸が苦しくなる思いです。
また、公表するにあたっても、葛藤や不安があったことと思います。
私も、「うつ」で仕事をやめた経験があります。
仕事を休みがちになって、誰にも会いたくないと思うようになってからも、何年間も、自分にわざとプレッシャーをかけて追い込んだり、自分を「怠け者」「ダメ人間」だと責めていましたし、普通のことができない自分が悪いんだと思っていました。
「うつ(病気)」と診断され、カウンセリングを受けて、「仕事をやめよう」と決めた時に、辛いながらも、すごく心が軽くなったことを覚えています。
退職は決めたものの、やり残した仕事をなんとかするため、数カ月休養した後で出勤した時
とてもとても怖くて、逃げだしてしまいたかったことを覚えています。
「うつ」や「適応障害」は心の防御反応です。
どんな人でもなる可能性があるし、自覚がなくても症状が出てしまうことがあります。
深田恭子さんや大坂なおみさんについて、軽々しく私が何かを言うことはできませんが、自分の体験を通じて、今回感じたこと・考えたことを書いてみました。
大坂なおみさんが苦しんでいる「うつ」
大坂なおみさんの告白は全世界に衝撃を与えました。
とても勇気がいることだと思います。
どうかゆっくり休んで、いつの日かまた素晴らしいプレイを見せていただきたい、と思いました。
大坂さんのお気持ちや状況はよくわかりませんし、私などがコメントすることはできません。
ただただ、少しでも楽になりますよう祈るだけです。
あなたの人格とプレイが好きです。
今回の発信は多くの方に影響を与えると思うし、ネガティブな意見も寄せられるかもしれませんが、きっとサポートしてくださる方がたくさんいらっしゃると思います。
世界の片隅で、あなたをリスペクトし、支持させていただきます。
「メンタルヘルスを軽々しく語ったり、軽率な考えで発言をしているのではありません。 実は、2018年の全米オープンの頃からうつ病を患っていて、まだ上手く付き合えていません。私が内向的な性格であることは、知人の間では知られていることです。そして、私が試合前にヘッドホンをしていることは、試合を見たことがある人ならご存知でしょう。ヘッドホンをすることで不安症が和らぐのです」
ご本人のツイートの訳を引用
深田恭子さんが「適応障害」で休養
「深キョン」の愛称で、ずっとドラマの主役として活躍されてきた深田恭子さん。
「UQモバイル」や「放置少女」のCMでも美貌とナイスバディを披露してくださってますね。
ただ、最近個人的に、ずっと痩せ続けているような気がして気になっていました。
(深キョンは、豊満な方が魅力的だと勝手に思っていたので)
ちょっと天然キャラ入ってる感じで、ポワンっとした雰囲気がする深田さん。
バラエティ番組などでほとんど見ることはありませんし、
グイグイ行くタイプではないと思います。
「ルパンの娘」は大好きなドラマですが、「よくわからないけど監督がいい、と言うようにやってます」というような発言を目にした覚えがあります(ウロ覚え(;^ω^))。
ずっと長い間、ドラマの主役を連続してやってこられた深田さん。
自然体に見えても、大変な苦労と努力をされていたのだと思います。
適応障害は、皇后陛下雅子さまもかかられたことで、名前は知っている方が多い病気でしょう。
でも正直よくわからない病気です。
人によって様々な症状が現れますし、その症状の現れ方、程度も違います。
実は、私の同僚もここ2週間ほど激しい頭痛に悩まされていて、病院に行っても原因不明と診断されていました。
4月から新しく慣れない環境で頑張っている彼女。
もしかしたら「適応障害」なのかも?
と、深田恭子さんのニュースを見て思いました。
頭痛に苦しみながらも、頑張っているから、「頑張って」とは言えません。
「どう?」と声をかけて、彼女の言葉を聞くことしかできません。
セラピストを目指そう、と決心したけど、まだ何もできない私。
二人っきりになった時、どう声をかけていいかわからず
「寄り添いたい。心を寄せたい。彼女に安らぎを与えたい。力になりたい」と心の中で強く思いました。
今思えば、傲慢な考え方でした(^^ゞ
でも、彼女の方からいろいろ話をしてくれました。
(気を使わせちゃっただけかも(^_^;)
いつか悩んでる方、苦しんでいる方のお役に立てる存在になりたい…
そういう思いを強くした瞬間でもありました。
誰でもなりうる「心の病気」
「うつ」と「適応障害」だけでなく、様々な心の病気があります。
そもそも人や環境・時期によって違う症状が出るので、見分けるのも診断するのも難しい。
私の場合、まずメンタルクリニックに行って「操作性診断」というものを受けました。
いろいろめんどくさい言葉で書いてるものですが、ざっくり言うと
- ほとんど1日中気分が落ち込みエネルギー低下(抑うつ)
- 興味・喜びの減退
- 体重変化
- 不眠または睡眠過多
- 焦りまたは思考停止
- 疲労感・気力低下
- 自分に価値がないと思う、罪悪感を感じる
- 思考力・集中力の低下、決断できない
- 死について考える、自殺を計画する
上にあるような症状が、2週間以上続き、仕事や学校などに行けなくなったり、引きこもったりした場合に「うつ」と診断されます。
私は、あまり具体的症状がなかったのですが、とにかく人に会うのがダメで仕事を休んでしまい、それが2週間以上ということで「うつ」の診断書が出ました。
紙に書いたもので診断した以外、具体的なアドバイスは特になく、すぐに薬を出されました。
判断力落ちてる状態でも、「え?これだけ?大丈夫この医者?」
と思ったものです…。
(待合室にめっちゃ人がいて、普通に名前を呼ばれる…今思うとプライバシーに配慮が無く、ヒドイ病院だった(;^ω^)
とにかく、仕事を2カ月休んで、通院と薬で治療することになったのですが…
結局、私は薬は飲みませんでした。なんだか根本的な解決にならない気がしたからです。そして、カウンセリングに通ったのですが、その話はまた別の機会に…。
心の防除反応に耳を傾けて
「うつ」と「適応障害」は、専門家でも見分けがつきにくいものです。
他人には他人の心はわからないし、
自分の心も自分でわからないことが沢山あります。
でも、いろいろなストレスやプレッシャー、環境の変化などに対応できず
それでも頑張り続けると、心が疲れて
「もうダメ」というサインを出します。
本当は「心」とは「脳の信号」なのだとは思うのですが
でも、「心」と言った方が伝わる気がします。
誰にでも少なからずある「心の疲れ」
糸がプツン、と切れる前に「心の防御反応」が出すサインに耳を傾けて、できれば誰かに頼っていければいいですね。
(そうは言っても実際、人に頼るのって難しい。私も誰にも言えませんでしたし…)
これからセラピストを目指す私ですが、困ってる方にどう手を差し伸べていけばいいのか、真剣に考えていきたいと思います。
もし、あなたが悩んでいて、その思いを吐き出したいと思っていらっしゃるなら、お話だけでもお聞きできるかもしれません。
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